市民記者たちにも新鮮な感動与えた
初夏の野鳥ウォーキング。

野鳥探して街探訪。そして珍しい鳥にも出会った。

市民記者ネット長野(川崎史郎代表)は、6月3日、第1回街歩きイベント「初夏の野鳥ウォーキング~意外に楽しめる!街中のバードウォッチング~」を開催した。

日本野鳥の会長野支部 小林富夫 事務局長

小林事務局長

植木商店の辺りで早くもコムクドリを発見

植木商店の前でコムクドリを観察する参加者

「夏到来!」を思わせる暑い一日となったが、集合場所のTOiGO広場には約20名ほどの参加者が集合。講師を務めた日本野鳥の会長野支部・小林富夫事務局長は「この時期は野鳥たちが活発に活動する絶好の季節。暑さが気になるが、運が良ければカワセミに出会えるかも知れない。ゆっくりと街を楽しみましょう」と挨拶。

午前10時、街の中を歩きだす。バードウォッチングは初めてという市民記者も多かったが、ガイド役を務めてくれた小林さんをはじめ野鳥の会メンバーの適切な解説を聞き、鳴き声や身を寄せる場所、植生などを学ぶことで、街の中に生息する野鳥の姿をすぐに発見。参加者はたちまちバードウォッチングの楽しさを感じ始めた。

出発して間もない、植木商店の辺りで早くもコムクドリを発見。神社などに住むといわれるこの鳥を双眼鏡で確認し声を上げる参加者たち。

「最近、ヒヨドリも街中で繁殖するようになった。カラスもよく見かけるが、街中に多いのは太いくちばしに、黒くつややかなボディのハシブトガラスです」と小林さん。ポイントとなる箇所でタイムリーな解説が入り、市民記者たちはすかさずメモる。

見たこともなかった街の表情にも関心が。

大門交差点でチゴハヤブサを発見

夢中になってチゴハヤブサを観察する参加者

北野文芸座近くでは「イワツバメだ!」の声が上がる。文芸座の軒下に巣を作っているらしく、複数のツバメの出入りが見られた。

権堂アーケードや善光寺へと向かう中央通り商店街も見慣れた風景のはずなのに、野鳥を探しながら探索していると、普段は気づかない店先のディスプレーの心遣いや佇まいの趣などいろいろなものが新鮮に映る.商店の軒下や看板、店並みの連なりにまで目が行く。

ぱてぃお大門では、軒先に巣を作るイワツバメの家族を発見。ここでヒナが孵ったこともあるといい、巣の横には一羽ずつに名前を付けた、ツバメの家族の表札が作られていた。

大門の交差点まで行くと、「これは珍しい!チゴハヤブサが飛んでいますよ」と小林さんが青い大空を指さす。悠々と翼を広げ滑空を見せるその姿に歓声が上がる。県内で見られるのはきわめて珍しいことで、かつては北信地方では全くお目にかかれない鳥だったという。生態系の変化が鳥の生息分布にも影響を与えているということだろうか。

善光寺では大勧進の蓮池へ。ここでは、タイミングが合えばアオサギを見ることもあるという。本堂では裏手の森の中にアオバズクの姿も。もちろん夜行性の鳥で夜はホウホウ、ホウホウと二声ずつ続けて鳴く。シジュウカラやカワラヒワも見られた。

この後、城山公園を経て彦神別神社へ。ここで日本野鳥の会会員により「鳥合わせ」が行われ、今日出会った鳥を全員で確認しあう。これにより、ヒヨドリ、セキレイ、カワラバト、コゲラ、センダイムシクイなど15種もの野鳥に出会えたことが分かった。中でもチゴハヤブサに遭遇できたことは幸運といってよかった。

第1回街歩きイベント「初夏の野鳥ウォーキング~意外に楽しめる!街中のバードウォッチング~」

改めて街の魅力を確認し、満喫した野鳥ウォーキング

市民記者ネット長野にとっては、街歩きは、街を知り、街の将来を考えるきっかけ作りとなるイベントだが、参加者からは「改めて街を身近に感じることができた。街を探訪するこうしたイベントにはまた参加したい」という声が数多く寄せられた。今後も野鳥ウォーキングをはじめ、興味深い様々なイベントを企画中。乞うご期待を。