●よしのや -
善光寺にいちばん近い酒蔵には
鮮やかな日本の四季が舞い降りる。

よしのやよしのや西之門町は、善光寺大本願の西側に広がる静かな町だ。

門前町らしい趣を見せる蔵造りの家や古風な店が点々と続く町並みの一角に、古くから「善光寺にいちばん近い蔵元」として知られるよしのやがある。

狭い通りに面した京の町家を思わせる佇まい。暗い通路に置かれた行燈の明かりに誘われるようにゆっくりと奥へ進むと、視界がパッと開け広々とした中庭に出る。春は爛漫の桜花、秋は燃えるような紅葉に彩られる場所だ。

「善光寺外苑西之門」と名付けられたこのスペースには、吟醸酒「西之門」を造る酒造工場とレストランさくら、蔵元売店などが並んでいる。白壁の蔵が中庭全体を囲み、ここに身を置くだけで気持ちがやすらぐ。

よしのやの創業は寛永年間(1624~1643)というから、いまからおよそ390年も前のことになる。初代藤井藤右衛門が善光寺大本願尼公上人のお供として京都より移り、寺領西之門で酒造業を始めたことによる。

古い暖簾を誇るこの酒蔵の歴史をたどると、2つの大きな転機がみられる。

最初は、昭和35年、北信濃地域の有力蔵元6軒が共同で興した雲山銘醸株式会社としての歴史。「桜な美」「信濃の華」「喜多の井」「宝が池」「白金」「旭光」の銘柄は当時の愛飲家たちにはお馴染みの酒。それらの原酒を蔵から持ち寄り、共同で瓶詰め工場を運営したのが始まりだった。新銘柄の「雲山」も誕生した。昭和57年には長野市桐原の工場に製造を集約。現在は長野市アークス内に移された犀川蔵で冬場だけ操業している。大型の貯蔵タンクでじっくりと寝かせた熟成タイプの「雲山」はここで醸される。

よしのや二つ目は、平成7年の西之門工場の建設だ。軒下の杉玉がシンボルの新工場には見学コースが設けられ、誰でもいつでも酒造り工程が見学できる。

「近年の搾りたて、生酒志向をとらえて、一年中味わえる安定した吟醸酒、生酒を造りたくて実現させた工場なんです。酒造りの主役である酵母の働きやすい環境を整えています」と16代当主藤井信太郎さん。

この工場では吟醸酒「西之門」と「雲山純米原酒」 が造られているが、「西之門」は地元で評判の酒。口にふくむと旨みが広がり、後味のよさが身上だ。「雲山純米原酒 」は濃醇な甘さと旨みのバランスがいい酒。

美酒の香りを道連れに中庭を眺めるのも格別。ちらちらと雪舞い降りる季節の風景も心を癒す。

よしのや
◆所在地 長野県長野市西之門町941
◆問い合わせ ☎026-237-5000

長野県長野市長野西之門町941

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