●森と水 バックパッカーズ –
長野駅近くの気ままな安宿。
目の前に鉄道マニア垂涎のあの車両がやって来ることも。

森と水 バックパッカーズ旅の宿に求めるものは、人それぞれに違っている。

洗練されたもてなしで売る巨大なホテルや風雅な露天風呂がある宿、四季の自然に抱かれた風光明媚な宿、食材に心を配る料理自慢の宿、さらには女性にうれしいエステが愉しめるホテル…など実にさまざま。

しかし、清潔で安ければ過度なサービスはいらない。ただ快適に眠れたらそれでOKというシンプルな考え方もある。一時期ブームを呼んだユースホステルなどがそれだ。もともとドイツで生まれた「青少年旅行者用簡易施設」は、日本でも1951年ぐらいから広まり、人気を集めた。経済が発展し人々が「一点豪華主義」などといって贅沢を味わってからは、いつの間にか鳴りを潜めた。

しかし、そうした安くて快適な宿が、このところ再び注目されている。

森と水 バックパッカーズ長野市中御所の「森と水 バックパッカーズ」もそんな宿の一つだ。JR長野駅に近い交通至便な場所にあり、鉄筋コンクリート5階建て。入り口には黒地に「自由な安宿」と大きく白い文字で書かれた看板がある。そこには、シンボルともいえる森の木々とせせらぎも印象的に描かれている。

この場所は以前、23室あるビジネスホテルだったところで、長野オリンピックが行われた1998年まで営業していた。その後廃業し、10年余りも空きビルとなっていた。

数年前、その建物に目を付けたのが三井明高さんだった。鳥取県出身の三井さんは、14年間のサラリーマン生活の後、上田市真田のNPOの組織作りに関わったことが縁で信州に住み着くことになった。サラリーマン時代から社会人山岳会にも加入し山と深くかかわってきた彼は、2002年から個人で自然ガイド業を営みながら、「多くの旅行者にとって、もっと気楽に安く泊まれる宿はできないだろうか? そうすれば、より長く長野に滞在でき、いろいろな信州を知ってもらえるはず…」と考えてきた。

旅行の起点となる駅付近にこだわって物件を探し、「奇跡的に」その建物と出会った。しかし、10年も眠っていたホテルの改修は容易ではなかった。三井さんは友人らの手を借り、室内のクロスの張り替えや水道管の交換などの改修をした。「でも、安く上げようと自分たちだけでやって、逆に高くついてしまった」と苦笑。

それでも、3階までの6室を使用できるようにして2011年6月オープン。宿泊代は一番安い4人相部屋が1人2200円からで、個室(2人使用)の場合は1人3500円。

森と水 バックパッカーズ部屋には簡易ベッドがおかれ、やや狭く感じられるが、機能的で過ごしやすそう。ただし「食事はなし」なので、外食が基本。キッチンでの自炊は自由だ。

宿の前はJRの操車場。窓からはさまざまな車両が見渡せ、時には鉄道マニア垂涎の珍しい車両と出会うこともあるという。しかしその分、線路の音などが気になる「トレインビュー」というお安めの部屋もある。

1~2月は宿泊者の8割が外国人だという「森と水」では、時折仲間たちで盛り上がる遊び心満載のイベントも開催している。5月11日にはメイド喫茶の協力で実現された「メイドin宿」が話題に。「お帰りなさいませ、ご主人様~」と出迎えるメイドたちが外国人客にも好評だったという。

6月3日・8日・12日は「ワールドカップ最終予選をみんなで見よう!」を開催。大型プロジェクターで迫力あるプレイをみんなで楽しめる。参加費は山菜料理とドリンク付きで 1人1000円。もちろん宿泊者以外の参加も歓迎だ。

「安い宿なので、自由気ままに過ごしてほしい」と三井さんは言う。

森と水 バックパッカーズ森と水 バックパッカーズ
◆所在地 長野県長野市中御所1-6-2
◆問い合わせ ☎026-217-5188
◆ホームページはこちら

長野県長野市中御所1丁目6−2

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