●緑町お茶のみサロン –
hiroの布絵アートショーが
高齢者たちの心にやさしい涼風を届けた。

緑町公民館長野県の平均寿命は平成17年調査で男性79.84歳(全国1位)、女性86.48歳(全国5位)。改めていうこともないのだが、確実に「高齢化」の波は進んでいる。

裏を返せば、その長野県は全国でもトップクラスの長寿県でもある。恵まれた自然環境や老人医療の充実、生活習慣病を踏まえた健全な食生活など、その要因となるものはいろいろ考えられる。だが、そういう要素以外にももっと大切なものがある。

それは「生きがい」という、人間なら誰もが持ち続けていたい生きていく支えだ。生きている価値をも意味する生きがいは、そんなに簡単に見つけ出せないものと考えがちだが、日々を楽しく、積極的に過ごしたいという前向きの思いさえあれば、実は案外、近くにある「宝物」なのだ。

長野市の緑町公民館で7月18日午後1時30分から行われた「お茶のみサロン」は、そのことを実感させてくれる催しだった。

緑町公民館こうしたサロンは、長野市各地で以前から行われており、緑町が所属する第3地区でも街角コンサートなどを共同で実施してきた。今回のイベントは緑町福祉推進員が主体となって単独企画されたもので、記念すべき第1回目となるサロンのタイトルは「hiroの布絵アートショー」。長野市を拠点に全国で活躍する布絵アーティスト・青柳ひろみさんを招いた。

会場に詰めかけた約20名の参加者は70代以上の町民たち。軽やかな曲に合わせ、青柳さんが全身を躍動させてキャンバスに青いバラを描いていくと、たちまち会場にためいきと感嘆の声が上がる。

脳を活性化するための「かきくけこ」がある。感動する・興味を持つ・工夫する・健康を意識する・こうなりたいと願う…が大事と説く。

「みんな、自分が年取ってるからって、なんでも諦めてない?まだ素敵な王子様が来てくれるって思ったっていいじゃない?もっと恋したって、ぜんぜ~ん構わないよ~」。そんな飾らないトークに会場内に爆笑が起こり、青柳さんの描く犬や麻の葉、フーセン蔓(かずら)などの鮮やかで繊細な絵に引き込まれていく。

飼っている犬を描いてもらった参加者の女性は、愛する6歳のコーギーの特徴を聞かれると目を細め、メスの愛犬への熱い思いのたけを語る。見事に完成した絵を見ると、「かわいい~!」と大感激。周囲の人たちもいっしょに絵に見入り拍手。

緑町公民館クリエーション・ヒロのスタッフ、音響の青柳廣(ゆたか)さん、歌唱のYUCCAさんのリードで、「見上げてごらん夜の星を」「川の流れのように」などを全員で合唱しながら、青柳さんが黒Tシャツに描く幽玄の渓谷風景に酔いしれる。全員の心がやわらかく溶け合い、参加者たちの顔も来た時より若々しくなったように見える。脳も確実に活性化している。

「今の世の中は、隣に誰が住んでいるかも分からない時代。緑町でもこうした機会をもっと増やして、世代を超えたいろいろな人たちの出会いの場になってほしい。そして、そんな輪が、震災の時にさかんに言われた絆に結び付いてくれたら」と福祉推進員の西明子さん。

気温30度を超える暑い暑い夏の日。公民館には爽やかな風が流れた。

緑町公民館
◆所在地 長野市鶴賀緑町1596-13
◆問い合わせ 026-234-3952

クリエーション・ヒロ
◆所在地 長野市問御所1315-2
◆問い合わせ ☎026-238-3123

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