●善光寺仁王門のネコ –
のほほ~んとしているだけのどらネコだけど
ニャンとも心が癒されるアイドルなのだ。

善光寺仁王門のネコ国宝善光寺仁王門の近くに、のんびりとした一匹の猫が住んでいて、参拝者たちの目を釘付けにしている。

「吾輩はネコである。名前はまだない…」のかどうか知らないが、どこにでもいる、ふつうのどらネコだ。

日がな一日、人様の視線などには全く無頓着に、悠然と観光客の中を歩き回り、疲れたら、いつものように、そこがまるで自分の指定席といわんばかりに、ごろりと横になって仁王様の前でひなたぼっこ。その姿が、何とも愛らしい。

参拝者たちもついつい愛しくなって、バッグから取り出したお菓子をあげたり、頭や体をなでたり、カメラにおさめたりする。しかし、当人はいっさい人間たちには無関心で、犬のようにしっぽを振ったりして媚びるということもない。

そんなネコの話が、以前地元の新聞に小さく掲載された。しかし、その反響は大きかったという。

わざわざ、ネコくんに会いにやって来る人が増えたり、口コミで知った県外の観光客も訪れるようになった。ところが、そこは気まぐれなネコくんのこと。散歩に出てしまったら、今度はいつ仁王門にお出ましになるのか誰も分からない。中には「せっかく来たのに、なんでいないんだ!」と怒りだす人さえいる。

善光寺仁王門のネコ「あきれて、モノが言えないね~」と顔をしかめるのは、近くで土産物店を営むSさん。このネコは、昨年7月中旬に仁王門近くの地蔵の辺りに捨てられていたらしい。衰弱したネコを大本願の職員が見つけ、僧侶が病院に連れて行った。元気回復してからは近くの宿坊の奥さんが面倒を見た。それからは仁王門近くまでやってきて、露天みやげ店の前に住み着くようになったのだという。結構、たくさんの人たちのお世話になっているのだ。

「だけど、私はネコアレルギーでねぇ。だから、ネコのために、特別なことをしてやってるわけじゃない。それなのに、ここが気に入ったと見えて離れなくなったんだよ」。だから、店が終わっても家に連れ帰ることもなく、ここに置いていく。かわいそうにも思うが、それがSさん流なのだから仕方がない。彼女によれば、このネコはしつけが良いという。あまりガツガツしていないのも、人を恐れないのもそのせいかとも思う。

時には、ネコに何かを買ってやってとお金を置いていく観光客もいるとか。反面、おめあてのネコの姿がないとSさんに猛烈に食って掛かる困った人も…。

善光寺仁王門のネコそもそも、善光寺の仁王門は何度もの火災に遭っている門で、もともとは宝暦2年(1752)に建立されたものだが、弘化4年(1847)の善光寺大地震で焼け、再建されたが明治24年(1891)の市中の火災で類焼、現在の門は大正7年(1918)に再建されたものだ。2体の仁王は高村光雲、米原雲海の合作で、左側が阿形(あぎょう)、左手に金剛杵(こんごうしょ)をかかえ右肩をいからせている。右側が吽形(うんぎょう)で、左手を振り上げている。そんな躍動感に満ちた仁王たちの前で、どこまでも自然体に過ごしている名もないネコの存在。見ているだけで心が癒され、ほのぼのとした気分になる。

これも、善光寺様、仁王様のお導き?と、一瞬考えたりする。ただ、最近少し気がかりなのは、老齢のためか、かなり弱ってきていること。早く元気を取り戻して、また悠然と界隈を散歩する姿を見たいものだ。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

コメントフィード

トラックバックURL: http://gurunaga.com/wp-trackback.php?p=3680

<body bgcolor="#ffffff" text="#000000"> <a href="http://links.idc1998.com/?fp=0nKCgP7W9oGd6v5tAFh6ScWfDSyQDVsMe92A5960S%2BS2UbUAetrpolAyT%2F75X9BECfk7OMj%2FkCoMEhhKj0Nqlg%3D%3D&prvtof=rm%2BOpWFuaCHFL%2BmVGmcKwwiQ2A1agO73DAO3xx40Pcg%3D&poru=tijDHLMoLxJj4mJOIfzHCEI0m8RYIGt6iX%2BCq7gOaQ5t6PccL%2BVFIojEQ9eckQ4A2YBflwQxiXQIjBO%2F6AfXqQ%3D%3D&type=link">Click here to proceed</a>. </body>