●須坂市・世界の民俗人形博物館 -
三十段飾り千体の雛飾りに息を飲む。
春の訪れを告げるかぐわしき雛の祭り!

須坂市・世界の民俗人形博物館女の子のすこやかな成長を祝う雛祭りは、江戸時代中期に入って、庶民の暮らしの中に深く溶け込むようになったといわれる。

もともとは、平安王朝時代に、宮廷貴族家庭の幼い姫たちのあいだで行われていた「ひいな」遊びが始まりとされ、おそらく当時は、紙人形や、小さい布を縫って着せただけの簡単な人形だったのだろう。「ひいな」とは「小さくて可愛い」という意味をっている。

そんな雛人形が、時代とともに形も精巧になり、素材も高級化するようになっていった。お雛様には厄払いや魔除けの役目もあったとされることから、その姿にもより美しいものを願う人々の思いも込められたのかもしれない。

やがて、近世になると、京や江戸の日本橋などに毎年華やかな雛市が開かれるようになり、立ち雛から現在みられる座り雛へと移っていく時期の寛永雛、時には60センチにも達するような大型もあった享保雛(きょうほうびな)など、優美なお雛様が次々と登場して、節句の行事をますます華やかに彩っていった。

須坂市・世界の民俗人形博物館雛人形はとても大切なもの。母から娘へ、そして孫へと代々受け継がれてきた家の宝でもあるのだ。そんな思いを込めて、各家々で守られてきた雛人形を一堂に集めて公開するのが、須坂市のアートパークにある世界の民俗人形博物館と須坂版画美術館。ここには、市民に呼びかけて集めた、それぞれの家に伝わる六千体のひな人形が展示されている。

特に、世界の民俗人形博物館には、三十段千体のお雛様を飾る巨大な雛壇が設けられ、訪れた人の目を釘付けにする。

天井に届きそうなほど高い緋毛氈の敷かれた雛壇には、優雅なお顔立ちの内裏雛(だいりびな)や三人官女、五人囃子、随身、仕丁、箪笥、牛車などが並び壮観。その華美な色彩美にもうっとりしてしまう。同じような三十段飾りは版画美術館にも展示されている。

「こんなに豪華で大きな雛壇を見るのは驚き。そして、お雛様の美しさも改めて知りました」と東京から訪れた女性客。写メを撮り続けるお父さんも目立つ。

雪の多い今年の冬だが、北信濃に少しずつ近づいている「春」を感じに、ちょっと出かけてみたくなる催しだ。

須坂市・世界の民俗人形博物館三十段飾り千体の雛祭り
◆期間 1月23日~4月21日(世界の民俗人形博物館)
1月23日~5月8日(須坂版画美術館・歴史的建物園)
◆開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
◆入館料 大人500円・小中学生100円(2館共通入館券)
◆問い合わせ 世界の民俗人形博物館
須坂市大字野辺1367-1
☎026-245-2340

長野県須坂市野辺1367−1

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