●須坂市動物園 -
動物園という名のファンタジー!
カピバラもペンギンもカンガルーもお出迎え。

須坂市動物園人気者「ハッチ」が地方動物園を全国区にした!

動物園は、子供たちはもちろん、大人にとっても心を優しく包んでくれるやすらぎの場所だ。

古い時代の動物園は、ただ国内外の珍しい動物を檻に入れて見せるだけの場所だった。それでも、人々はキリンやライオン、ゾウなどを間近に見るだけで興奮し、感動した。しかし、映像メディアの進化やディズニーランドに象徴されるテーマパークの充実などにより、見るだけのZOOの人気は衰え、入園者数もガクン!と右肩下がりになっていった。

そんな中、動物園業界に10年ほど前から「環境エンリッチメント」という考え方が生まれてきた。それは、たとえ人工的な飼育環境にあってもちょっとした工夫で、動物が本来持っている生態を引き出し、イキイキと活動する姿を見てもらおう!という取り組みのことだ。

須坂市動物園木の上で暮らす動物には高い場所で生活できるように施設を改修したり、あえて、餌を隠して探させたりすることで、動物の生態をよりリアルに見せようというもの。こういうドキドキさせる「行動展示」と呼ばれる方法が広がっているのだ。その代表格が北海道の旭山動物園。

須坂市の臥竜公園にある須坂市動物園も「おもしろくなければ動物園ではない!」とさまざまに知恵を絞って、多彩な魅力づくりを進めている人気のZOOだ。

1962(昭和37)年10月1日開園の動物園だが、かつてはいかにも地味な地方動物園といった印象で影が薄かった。一時は廃園の危機に陥ったこともある。しかし、スタッフたちの「お金を掛けずに魅力をつくろう」というひたむきな姿勢で、見事に難局を凌いできたのだ。

そんな貧しい動物園に「神風」が吹いた…。

全国ネットのTV番組でサンドバッグに抱きついたり、休日のおとうさんのようにぐったりと寝そべるオスのアカカンガルー「ハッチ」の姿が取り上げられたのだ。すると、たちまち「可愛い~!」「親近感感じる~」とまたたく間に全国の人気者になってしまったのだ。

須坂市動物園ハッチが名古屋市東山動物園から須坂にやって来たのは2001年。当時まだ1歳のアカカンガルーは、体が大きく力が強いのが特徴で、扱いづらく飼育員たちを困らせていた。獣舎の掃除をする時も邪魔ばかりする。そこで「何か気をそらすものはないかと考えて、苦肉の策として生まれたのが、麻袋に干し草を入れたあのサンドバッグだったんです」と、ハッチの世話をし続けた飼育係の小林正和さん。

ハッチ人気により、2003年には6万5000人だった動物園入場者数も、2007年にはなんと23万人に達した。

「うちは規模の小さな動物園。ざっと見るだけなら30分もあれば回れてしまう。それだけに入園数を増やすためには、環境エンリッチメントなどのアイデアが必要になってきます。タイワンザルは高い木を立ててそこで生活させたり、アライグマは消防ホースで作ったハンモックを使わせたり…」。

しかし、そのハッチも2009年11月25日、老衰のため永眠。その功績を讃えて「名誉園長」の称号を授与し、南園の一角に慰霊碑が建てられている。

次のヒーローは脱走ペンギン「トットちゃん」かな?!

須坂市動物園人気者の死は須坂市民はもちろん、全国のファンを深く悲しませた。追悼のDVDも作られた。園にはまだ、ハッチファミリーといわれる嫁のクララや子供のクラッチ、キララ(現在は横浜市ズーラシア在園)、キャッチなどもいるのだが、動物園の入園者数は恐れていたように、2010年は13万人、11年には12万人と激減してしまう。

しかし、いま、須坂市動物園にはまた熱いファンたちが戻ってきている。その理由は何か?
2012年8月、動物園でフンボルトペンギンの脱走劇が起こった。それも、飼育員の懸命なガードを潜り抜けて立て続けに3回も。それが全国ニュースに流れると今度はとっとと逃げ出す「トット」ちゃんと名付けられ話題になった。

さらに、世界最大の愛らしいネズミとして人気のカピバラ、京都市動物園からレンタルされたマダガスカル島原産の希少動物ワオキツネザルなどが仲間入りしたことも大きい。

須坂市動物園事実、ペンギン人気を裏付けるように入園者数も脱走後の昨年8月から、前年同月比で8月が58・5%、9月が45・4%と確実に増加しているという。

カピバラの「華」(はな)がお湯につかる姿も愛くるしくこれまた人気に。

もちろん、小林さんをはじめとするスタッフたちの日常の取り組みも要因となっていることは間違いない。動物園内にたくさんのWebカメラを設置し、24時間動物たちのライブ映像が見られる「デジタル・アニマルパーク」、夜の動物園探検隊、ペンギンのふれあいタイムなど趣向を凝らしたメニューはどれも面白い。

現在、野球場横の南口へと向かう道路も整備中で、完成時には道路沿いにヤギなどの動物をより臨場感たっぷりに見られるスペースが生まれるという。

須坂市動物園にはいま、ミニ水族館を含め、オジロワシ、ツキノワグマ、アカカンガルー、フンボルトペンギン、バーバリーシープ、ベンガルトラなど約70種・590点の飼育動物がいる。

須坂市動物園
◆所在地 長野県須坂市臥竜2-4-8
◆入園料 一般200円・中学生以下70円
◆入園時間 9:00~16:45
◆休園 月曜(4・5・8月は無休)
◆問い合わせ ☎026-245-1770

長野県須坂市臥竜2丁目4-8

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