●御射山祭 –
神輿で地域の元気を呼び覚ます。
武井神社御射山祭は勇壮、そして感動的。

長野市東町・武井神社の御射山祭

昨年の武井神社御射山祭。
200人を超える担ぎ手が集まった

祭りの華といえば、何と言っても「神輿」だろう。

勇壮な掛け声を上げて重い神輿を担ぐ男衆。汗のしみついた法被、きりりと締めた豆絞り。白木の神輿の中には1トンを超える重量級もある。となれば、担ぎ手も100人では足りず、200人を要すことさえあるのだ。

「わっしょい、わっしょい」の声が担ぎ手の間から起こり、一糸乱れず街を練り歩くその風景、まさに、鯔背(いなせ)、勇み肌という言葉がぴったりくる。

今年も8月26日夜、長野市東町・武井神社で御射山祭が行われる。ススキの穂で作った神箸を御神前に供え、子供たちの無事育成、家内安全、商売繁盛を祈願するこの祭りには、重さ約2トンという宮神輿も登場する。

東町の神輿は、問屋街として栄えてきた土地柄ということもあり、昭和40年ごろまでは、毎年、町独自で盛大にお神輿が担がれてきた。しかし、その後は人口減 少や住民の高齢化などで担ぎ手が足りず、30年近くもの間蔵に眠ったままの状態が続いていた。しかし、神輿復活を願う声は強く、地域外の団体などに応援を 依頼して平成8年から再スタートさせた。

そんな中、「地元の神輿は地元で担ごう」と唱えたのは、ながの町神輿連合会武睦会(たけむつみかい)だ。

長野市東町・武井神社の御射山祭

ながの町神輿連合会武睦会の相原哲会頭

相 原哲会頭(かいがしら)は「町神輿を復興させ、地域おこしに結び付けようと、19カ町の町頭が中心となって6年ほど前に始動。平成21年に武睦会を正式発 足させました。出向いて対策を講じたり、神社に埋もれている神輿を掃除したりする地味な活動を続けながら、氏子町 の横の連携を図ってきました」と経緯を語る。

メンバーたちはそれぞれに仕事を持つ身。活動はもちろん自分たちで作りだした空き時間だ。共 通するのは、無類の「祭り好き、神輿好き」という一点。言葉は悪いが「祭りバカ」たちだ。祭り好きには、何の見返りも求めない代わりに、絶対に譲れない信 念のようなものがある。そうした「個性派集団」をまとめ上げてきたのが相原さんだ。仲間たちからは親しみと尊敬をこめて「あいちゃん」と呼ばれる。

相原さんは、武睦会の会頭であると同時に、地元東鶴賀町の神社総代、祭典委員長でもあるのだが、その視線の先は自分の町内以上に長野市の「祭り・神輿」の未来に向いている。

「昨 年の御射山祭には、地元の氏子町だけで神輿を担ごうと呼びかけたら、200人もの人が駆けつけてくれた。何の得もないのにね。前年に完成した新拝殿での神 事の後、勇ましく町に繰り出していく神輿を見たら、目頭が熱くなりました」と、今でも目を潤ませる。「わっしょい、わっしょい」の声が町を、長野市を元気 にする。

本当の祭り好きは、損得を度返しして今年も集まってくる。

長野市東町・武井神社の御射山祭

昨年の善光寺表参道秋まつり

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